フルカウルが好き

Daytona675→ZX-6Rという華麗な移行(間に何かあったような…?)

就職活動中の話

私がいわゆる就活を始めたのは5月20日である。公式には。もちろん下準備はそれ以前より開始していたのであるのだが、公式には、そういうことにしてもらいたい。

 

初めて参加した説明会はリクナビの合同説明会であり、これは活動開始直後にあったものを見つけたものである。あくまでこれは就職活動の雰囲気を確かめるためであり、あまり期待はしていなかった。

 

実際に色々な企業で色々な話を聞き、色々な人と話をした。参加していた企業の特徴は介護、外食産業がメインであった。理系の技術者を求めている会社の数自体が少なく、第2次産業の会社は数社程度で一つはその地域の営業職のみ募集、一つは現役生オンリーの寡占状態にある業界のメーカー。あとはパチンコ関係だったろうか。そして、理系募集で最も特徴的な会社が派遣会社であった。

私もあまり詳しくはないものの、この説明会で全く同じ業界業種が存在した理系メーカーはこの2つだけであった。これらは大量に理系大学生、大学院生を採用し、日本の色々なメーカーからの外注を請け負ったり、出向させるといった形態をとっていた。

私が気になった片方は就活生への売り文句に自社で電気自動車を開発中と謳っていた。しかし、それが本気だったのかはやや疑問にも感じられた。会社規模に比して採用人数が多すぎる時点できな臭いものを感じたのである。社長は京大だか有名国立大を出ているらしかったが、如何にも怪しい。

そんな印象を私は抱き、学生時代に培ったこみゅ力()とスル―スキルでかわすことに成功した。続いてお目当ての会社ブースに到着を果たす。

しかし、その会社は実際聞くと新卒しか取りひんというではないか。思わぬ既卒新卒の壁にこんなところは伸びしろなんぞないわと一人毒づきつつ昼飯を取りにいったん退出。

昼食後、その会場の喫煙場に行けばなぜかピンク色の人だかりが。どうやら某声優のコンサートが同じ場所であるらしい。そして、採用担当らしき人もちらほらと。そこで煙草のmm数が自分の方が高いことに気付きやや優越感に浸る。

さて会場に戻れば先ほどの派遣会社の社長が登場、声掛けされるも「あ、先ほど聞いたんですよー。電気自動車とかってすごいですねー。まだほかのところ見てないんで申し訳ないんですけど失礼します―」とまたしてもスルー。

しかしながら、そのあとはぶらぶらしながら面白そうな会社の説明でも聞こうとすると、某お寿司屋さんの社員に猛烈なアタックを受けるも、嘘ではないが、真実でもない程度の詭弁を弄することにより突破成功、その時点でやる気を失い、「帰ろ」と呟く。

お役立ちなペラい小冊子をくれるというのでそこに向かえばもっと回ると全部もらえますがよろしいですか、などと訊いてくる。本音を口には出せぬ辛い身の上、これから用事あるんで、すんません、とやはり嘘ではないことを平然と吐き出して会場を後にした。

以上が事の顛末である。とても良い経験ができたので楽しめはした。恐らくは。意外と自分に躱す能力があることや冷めた視線でいることの大事さを知りました。

人材派遣の会社は一言も派遣とは口にしてはいなかったけれども、誰がどう見てもありゃ口入屋ですわ。

なお、小冊子はほぼ役に立たなかった。