古い記憶をたどることは時々自分のルーツを知るような気分になるけれども、素人の心理学は誤解を生みやすいので気になる人は専門家に相談した方がよい。
今週のお題「一番古い記憶」
平成5年の早生まれである私、一番古い記憶と訊かれればいくつかの候補が浮かんでくる。
一つは3歳ごろ、当時住んでいたマンションの向かい側に自動車整備工場があり、親に怒られたのか道で泣いていたところに工場のオッチャン夫婦にあやしてもらって多分、ダイドーブレンドコーヒーをもらったこと。
次に、今は亡き祖母(だったと思う)に連れられて新幹線を見に、高架の近くまで行ったこと。その時は車で行ったわけで、助手席でカーラジオやハンドルを眺めていた記憶がやけに鮮明に残っている(新幹線の記憶は無くて、高架の灰色だけが焼け付いている)。
前者の工場は今もあるのか、今も夫婦は健在でいるのか、住んでいたマンションはどうなっているのか、全く知りようがない。しかし、私が好きな缶コーヒーがダイドーブレンドコーヒーであるきっかけになったことは確かだ。
後者の高架は多分今も同じように存在をしているはずである。もちろんツタが生い茂ったりしているかもしれないし、そもそも走っている車両が全て代替わりしてしまってはいるものの。当時は電車が大好きであったのに今ではほぼ関心はないといってよい。
この2つの記憶の今に至る影響力の違いは一体なんであろうか。