フルカウルが好き

Daytona675→ZX-6Rという華麗な移行(間に何かあったような…?)

山岳事始め。山登り、低山だろうが遭難はあり得る。

少し前に山ガールなる言葉が流行ったらしい。いや今もあるのか?それまでの登山のイメージが男、というものか老人会の様なものであったからちょっと若い女性が増えるとそんな言葉で盛り上げようしていたみたいだ。多分増えたとは思うけど、不幸にして私は今まで「あ、山ガールだ!」と頭に閃いたことはない。私の経験した登山の中で女性同士でニコニコしながら登っている風景を想像はできても、現実に遭遇したことが無いのだ。おばあちゃん同士なら嫌というほど目撃はしている。それか、彼氏彼女、若しくは若い夫婦かな?という具合での目撃例は低山でも北アルプスでもよく見かける。あとは、高校や大学のワンゲルや山岳っぽいところに紛れている女性である。

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山ガール」に挑戦!!『上高地トレッキング&自然保護の今を学ぶ』 | 自然と遊ぼう!ネイチャーツアー(http://blog.nagano-ken.jp/nature/otome/2308)より(私もこんな可愛い女性たちとキャッきゃうふふな登山したかったよヽ(`Д´)ノウワァァァン!!)

そんな山ガールたちでも大学新入生でも始めるにあたっては道具を揃える必要がある。しかし、山道具というものは中々高価なものが多く、全てを登山用具店で賄おうとすると諭吉が10人いても足りるかどうかというのが私の実感である。

そこで、代用できるものは市井に売り出されるものを使うことが大事になってくるが、代用できないものもまた存在する。

何処のワンゲル、山岳部でも「靴、ザック、雨具」は良いものを買え、と言われている(はず)。これらが何故大事か。

靴とザックは分かりやすいと思う。靴は体力で補うことはできないし間違ってもサンダルで登ることを考える人はいないと信じたい。ザックも目的に合わせて良いものを選ばないとフィットせずに無駄な体力消費を招く。

そうはいっても都会近くの山だと靴はコンバースのスニーカー、背負っているのはカジュアルなリュックで済ませる人も…リュックはともかくスニーカーは流石に危ないと思うが。せめてウォーキングシューズにしてほしいところ。それかティンバーランドのブーツで登った方がましだ(実際に比叡山で見かけたことがある)。

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↑こんなやつ(多分ABCマートとかで売ってる安いやつだろうと思うけど。公式サイトでの値段は2万円を超えている)(Timberland × BEAUTY&YOUTH シックスインチ プレミアム ブーツ|ブーツやデッキシューズなど取り揃え ティンバーランド公式通販

雨具について。意外と日帰り登山では雨具を揃えなかったり、コンビニで買えるビニール製のものを持っていく人が多い。確かに登山用のレインウェアは安いものでも1万円はするくせに、使いどころが限定されるし高価なものでも多少は蒸れてしまう。大よその天気の予想がつく日帰り登山なら要らないと感じる人が多くても不思議ではない。でも、万一に備えるという点では揃えるのがベターである。そもそも遭難の多くが自分は大丈夫だと考えるからこそ起きるのだ。要は意識の問題なのだが気を使うという点では工場や航空機に関する事故と変わりない。

 

ここでひとつ、東京都民御用達の高尾山について。

高尾警察署 登山情報 :警視庁(とてもクラシカルなサイトや…でも非常に基礎的で重要なことが書かれている)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/kensyuu/pdf/nishiume.pdf(グーグル検索で引っかかった高尾山を事例としたレポート?、元ページは林野庁だが掲載ページが分らなかった)

特にpdfの方での第1章にある遭難に遭遇した事例では登山靴をはいてはいるが、足首あたりだろうかを捻挫若しくは骨折したとある。

f:id:NANZENJI:20150905192649p:plain(pdf2ページより抜粋)

また、第3章では年代別の事故割合と50歳以上における事故原因割合をデータで示している。

f:id:NANZENJI:20150905184003p:plain(pdf6ページより抜粋)

まず50代以上の遭難が多いことは想定内であるし、その内の事故の割合で転倒が過半数を占めていることも何となくイメージができる。ではなぜ転倒が多いのだろう。

一気に結論までいくと、

 

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f:id:NANZENJI:20150905191534p:plain(上の2枚の画像共にpdf14ページから筆者抜粋)

というように意識の問題が重要とされている。この他にも山の管理者側も整備をすべきとあるがそれも限度があるというもの。究極的には入山者一人一人の問題になってしまう。

 

結局、意識の問題になっちゃうのかよ!でも自分だって山登りをする以上、リスクが伴うのであんまり笑えない話だったり。道具が揃わない内は無理な山行は避けた方がよろしいかと。