フルカウルが好き

Daytona675→ZX-6Rという華麗な移行(間に何かあったような…?)

いちいち自己啓発本をSNSで発信し過ぎる方々におかれては一度目を転ずることも必要ではなかろうか。ツールとしてのみ本を求めるのであれば本である必要性はない。

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

(前半は特定はしないが私がたびたびイライラしてしまう人たちへの暴言にもなり得る。以下どうぞ。)

 

こんな、お題を見ると「ああ、あの本も良かったしあの小説は何度も読んだ。あのドキュメンタリーなんかは対象についてよく掘り下げられていたなあ」とこの短いながらも経た人生の中に在っては候補が絞り切れない。

ところで、SNSでは今こんな本を読んでいますというような投稿をするwebサービスが存在している。しかしながら、本好きであっても私はそのサービスを利用したいと思ったことはない。

ただ単に興味がないとも言えるし、何だか押しつけがましいような気もするし、先駆者たちの投稿を見て全く興味が湧かない、むしろ利用への意欲を減退させる投稿しかない(もちろん私にとって)からである。

特に自己啓発本を次から次へとアップする奴ら、最早ブロックしようかと考える時すらある。他にも最近流行っている小説やビジネス本ばかりを「今読んでいます」としているのを見ることも中々なもので…。

別に人の読む本にケチをつけるわけではなく、色々な本を手に取るのは大事であるというのは私の持論である。従って、興味を持った本ならベストセラーであろうがメディアミックスだろうが数十年前の本であろうがニッチな分野の専門書であろうがどんどん読んでみることが大事だと考える。

けどよお、自己啓発本ばかりを読んでいることを公言する奴らは何冊読めば啓発され、啓蒙され、生まれ変わることができるんですか?本棚の過半をそういった類の書物が占める方々はまずは精神安定のためにスコッチウィスキーをあおることをお勧めしたい。

念のために記せば、以前の記事で就活に役に立った本役立たずだった本を私は幾つか挙げている。

 

nanzenji.hatenablog.jp

 

このことから私自身が啓発本やビジネス本の類を全く否定するわけではないことをご理解していただきたい。その上で述べたいのは、何か教科書を求める人は中途半端な自己啓発本やビジネス本にムダ金(私から見れば無駄にしか見えない)を使って購入し続けるよりはもっと新しい分野の書籍に手を出すことで面白い経験ができる、ということだ。

どこかの本屋のブックカバーに「本は心の旅路(多分こんな感じ)」と記されている。ツールとしてのみ本を読むのであれば当たらない文言だろうが、娯楽として読めばまさしくあらゆる世界への行程を踏破できることは間違いない。

一方で私自身は読むペースこそ気まぐれでそこまで速くもないが本はよく読む部類であるとは感じている。中学時代から推理小説を読み始め、京極夏彦にどっぷりはまり(塗仏までは読んだ。魍魎の匣もいいけど鉄鼠の檻は非常に面白かった。絡新婦の理は女学校ってのがええのう)、大学時代はSFと鬼平犯科帳にはまった後はディクスン・カーを読んだかと思えば沢木耕太郎のエッセイを卒業前はよく読んだ。あとはシュメル文明についての本やファルージャの戦闘についてのノンフィクションを読んでいた。いやはや、濫読することこそ知識、いや無駄知識の源泉なり。けど、村上春樹はほとんど読んだことが無い。

就活中はいわゆる就活本も数冊読んだが、とある会社で待たされている時には『ユング心理学入門』を読んでいた。このころは小説よりはドキュメンタリーや心理学に興味があったからだ。あとはやはり沢木耕太郎の『テロルの決算』を2日で読み切った。丁度、安保安保うるさい時期に差し掛かっていた(偶然だぞ)

以上から分かる通り、私は特定の分野の本をひいきするつもりはない。好きな分野はもちろんある。推理小説にSFだ(現に今はゆっくりであるが『2001年宇宙の旅』を読んでいる)。

 

さて、影響を与えた1冊についてだがここは沢木耕太郎の『深夜特急』だ。こいつのせいで大学の部活選びにおいてはワンゲルの門を叩いたといっても過言ではない。

 

深夜特急 全6巻セット 文庫本

深夜特急 全6巻セット 文庫本

 

中学生の頃、こいつに会うまでは推理小説ばかり読んでいたヘンタイだった。多分その原因ははやみねかおるが9割5分を占めている。夢水清志郎シリーズと虹北恭助シリーズは非常に面白かった。しかし、この深夜特急を読みだすことによってバックパッカーに憧れだすという本当に気持ち悪い展開になっているのだから始末が悪いです。未だにバックパッカーになれていませんが。

 

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)

 

 そうそう、これこれ。懐かしい。

 

 って調べたらなんか新しいシリーズが始まっていた。