フルカウルが好き

Daytona675→ZX-6Rという華麗な移行(間に何かあったような…?)

登山に行こう。ただ自分の欲求を満たすために。

受けが良いから行くわけじゃない。行きたいから、行く。

登山、昨今のマラソンブームの余波でどうにか登山人口が増えないものかと考えるも、あんまり素人さんが増えすぎても面倒事が多くなるだけというジレンマ。

しかし、何時ぞやも記したことで、登山してますとか高校大学はワンゲルにいましたというのは面接では中々受けがよろしいことで。もちろん、面接のために山登りに勤しむ人がいるとも思えないが結果としては受けが良いのだ。ほら、こういう雑誌見かけると行きたくないっすか…はあ興味ない?それは残念。

 

 山と渓谷社は硬派なイメージだったけどこれは少し柔らかめな内容。山岳部とワンゲルの違いみたいだ。けど表紙は少し似ているかな。

 

日帰り山あるきベスト130 関東周辺 (大人の遠足BOOK)

日帰り山あるきベスト130 関東周辺 (大人の遠足BOOK)

 

 多分こういうムック本は結構な人気なのかなあと考える。まじで適当な装備の人にはいってほしくはないけど。もっと経験ある人に連れられてきてくれ!と言いたい。ではタイトルに書いた「経験」はどういったものが得られるだろうか。

登山で得られる経験とは

登山を重ねることにより得られる経験とは私の記憶から手繰り寄せると、

  1. サバイバル術
  2. スケジュール管理
  3. 大自然に抱かれる気分
  4. 進退の決断
  5. 健康管理

大体こんなものか。

まずは1について。サバイバル術ねえ…どうでしょう?今時登山してる人でロープ術がうまい人ってどれくらいいるんでしょうか。私はもやい結びもできるか怪しいですねえ…(´ε`;)一応大学のワンゲルにいたんですけど。でも、道に迷った時とかの対処法は分かるし、地図の読み方なら楽勝。わかんないのに山に登ってる人がいたら危ないな。

ひとり歩きの登山技術 [ヤマケイ山学選書]

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 でも、部活と単独行は違うからこういう本を買った方が良い気もするので買おう。

 

2のスケジュール管理は日帰り登山ならいつ登っていつくらいに山頂について下山は何時頃かを判断できることに近い。そして、そのあとに何処の風呂屋へどの手段で向かうのかも含めての意味である。これが意外と難しい。

山と高原地図ではルートタイムがあるのでそれを参考にするのが通例だけれども意外と下山後の風呂屋なんかは中々チョイスが難しい。特に初めていくところだと微妙な位置にしかないこともある。できる限りわかりやすい場所を見つけたい。京都近辺でならこんなサイトがあるのでお勧め。

裸で見る芸術 京都の銭湯 〜京都中の銭湯のタイル絵をご紹介〜

 

3については実際に行ってください!(※個人差があります)

 

4の進退の決断、要は決断力ってやつか。これは特に部活の主将などのリーダーを務めた人なんかは何度も迫られたはずだ。よくあるのが天候が怪しくて縦走中だけど途中で降りようかと考える話。これは午後4時のNHKラジオをしっかり聞いて判断することが求められる。

SONY FM/AM PLLシンセサイザーラジオ 山ラジオ R100MT ICF-R100MT

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 登山ラジオ限定でソニーは圧倒的信頼を得ている。これは実際おすすめな品で。しかし、重要なのは情報を仕入れた上で判断することだ。行かないことを決めればそれでもう問題はないが、行けると判断してそれからずっと雨に濡らされたのでは色々と残念な結果になる。

 

5、健康管理は非常に重要である。山行中の食事は大体野菜やたんぱく質が不足がちになるのでそれらをどう補うかが重要であるし、なるべく怪我や病気のリスクを減らす努力をしなければならない。

そうそう、シャリバテという言葉がある。疲労で食欲をなくすと起こしやすい。対策は無理矢理でも食べること。あとは歩きながら口にできるものを準備すること。ウィダーゼリーをポケットに仕込んだり、ジップロックにお菓子を入れるとか色々対策はできる。私はこの登山の経験で行軍も楽勝でした(´∀`)(教育期間中ってそういうの駄目じゃね?←いいんだよそれくらい)

つまり、非日常には役立つ。(日常に応用が効くかはしらん)

と、以上のようにヤリサーで青春を満喫()した人よりずっと濃密な体験をしていることがわかる。素晴らしいですね、登山って!(コミュ力の上がる保証はありません)けど、風が吹けば桶屋が儲かるっていうくらいに何が高評価につながるかはわからんもんです。

そして、結局は実際にしている本人が満足するかですし。趣味や部活って大体そんなものやないですか。よい思い出が残ればよろしいのです。

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非常にかわいらしい雷鳥の成鳥である(2012年北アルプス蝶ヶ岳常念岳周辺で撮影)

そういや上野動物園のひなは全部死んでしまってた。

 

最後は全然関係ないけど、雷鳥が見たい!という人は北アルプスをおすすめしてこの話は終わり。

山岳事始め。山登り、低山だろうが遭難はあり得る。

少し前に山ガールなる言葉が流行ったらしい。いや今もあるのか?それまでの登山のイメージが男、というものか老人会の様なものであったからちょっと若い女性が増えるとそんな言葉で盛り上げようしていたみたいだ。多分増えたとは思うけど、不幸にして私は今まで「あ、山ガールだ!」と頭に閃いたことはない。私の経験した登山の中で女性同士でニコニコしながら登っている風景を想像はできても、現実に遭遇したことが無いのだ。おばあちゃん同士なら嫌というほど目撃はしている。それか、彼氏彼女、若しくは若い夫婦かな?という具合での目撃例は低山でも北アルプスでもよく見かける。あとは、高校や大学のワンゲルや山岳っぽいところに紛れている女性である。

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山ガール」に挑戦!!『上高地トレッキング&自然保護の今を学ぶ』 | 自然と遊ぼう!ネイチャーツアー(http://blog.nagano-ken.jp/nature/otome/2308)より(私もこんな可愛い女性たちとキャッきゃうふふな登山したかったよヽ(`Д´)ノウワァァァン!!)

そんな山ガールたちでも大学新入生でも始めるにあたっては道具を揃える必要がある。しかし、山道具というものは中々高価なものが多く、全てを登山用具店で賄おうとすると諭吉が10人いても足りるかどうかというのが私の実感である。

そこで、代用できるものは市井に売り出されるものを使うことが大事になってくるが、代用できないものもまた存在する。

何処のワンゲル、山岳部でも「靴、ザック、雨具」は良いものを買え、と言われている(はず)。これらが何故大事か。

靴とザックは分かりやすいと思う。靴は体力で補うことはできないし間違ってもサンダルで登ることを考える人はいないと信じたい。ザックも目的に合わせて良いものを選ばないとフィットせずに無駄な体力消費を招く。

そうはいっても都会近くの山だと靴はコンバースのスニーカー、背負っているのはカジュアルなリュックで済ませる人も…リュックはともかくスニーカーは流石に危ないと思うが。せめてウォーキングシューズにしてほしいところ。それかティンバーランドのブーツで登った方がましだ(実際に比叡山で見かけたことがある)。

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↑こんなやつ(多分ABCマートとかで売ってる安いやつだろうと思うけど。公式サイトでの値段は2万円を超えている)(Timberland × BEAUTY&YOUTH シックスインチ プレミアム ブーツ|ブーツやデッキシューズなど取り揃え ティンバーランド公式通販

雨具について。意外と日帰り登山では雨具を揃えなかったり、コンビニで買えるビニール製のものを持っていく人が多い。確かに登山用のレインウェアは安いものでも1万円はするくせに、使いどころが限定されるし高価なものでも多少は蒸れてしまう。大よその天気の予想がつく日帰り登山なら要らないと感じる人が多くても不思議ではない。でも、万一に備えるという点では揃えるのがベターである。そもそも遭難の多くが自分は大丈夫だと考えるからこそ起きるのだ。要は意識の問題なのだが気を使うという点では工場や航空機に関する事故と変わりない。

 

ここでひとつ、東京都民御用達の高尾山について。

高尾警察署 登山情報 :警視庁(とてもクラシカルなサイトや…でも非常に基礎的で重要なことが書かれている)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/kensyuu/pdf/nishiume.pdf(グーグル検索で引っかかった高尾山を事例としたレポート?、元ページは林野庁だが掲載ページが分らなかった)

特にpdfの方での第1章にある遭難に遭遇した事例では登山靴をはいてはいるが、足首あたりだろうかを捻挫若しくは骨折したとある。

f:id:NANZENJI:20150905192649p:plain(pdf2ページより抜粋)

また、第3章では年代別の事故割合と50歳以上における事故原因割合をデータで示している。

f:id:NANZENJI:20150905184003p:plain(pdf6ページより抜粋)

まず50代以上の遭難が多いことは想定内であるし、その内の事故の割合で転倒が過半数を占めていることも何となくイメージができる。ではなぜ転倒が多いのだろう。

一気に結論までいくと、

 

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f:id:NANZENJI:20150905191534p:plain(上の2枚の画像共にpdf14ページから筆者抜粋)

というように意識の問題が重要とされている。この他にも山の管理者側も整備をすべきとあるがそれも限度があるというもの。究極的には入山者一人一人の問題になってしまう。

 

結局、意識の問題になっちゃうのかよ!でも自分だって山登りをする以上、リスクが伴うのであんまり笑えない話だったり。道具が揃わない内は無理な山行は避けた方がよろしいかと。

登山へ行こう。(準備考察)

前の記事でいろいろ勉強して、モノを揃えて初めて行けると書いた。

 

nanzenji.hatenablog.jp

 

では、何を準備しようか。

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