続・LEDウインカー換装不完全マニュアル(バイク、Daytona675編)
前回の最後にウインカーが正しく動作しないと述べて終えていた。
いやいやお前の注文した10Ωで万事解決なんちゃうんか、と思われても仕方がないのだがそうも簡単に行かなかったのである。
注文した10Ω
追加注文した抵抗、
わあ…大きいね。
って感じでまあ付けるのが困難だった上にギボシ端子の接触が悪くてうまく導通してないんですわ。
いや数値は正解だったのは仮付けしたときに確認したんですよ。しっかりと期待通りの点滅周期であったので。
しかしそのサイズと接触の悪さからもう無理!と抵抗を追加で付ける手法は放棄するに至ったのである。
さてそうなれば残る手段は一つだけなのである。
多分これが正解
ウインカーリレーの交換しかないよねーということである。
手順は以下の通り。
- 左側カウルを取り外す(気合い入れるとカウル外さなくてもリレーに手が届くとか)
- 付いているウインカーリレーを取り外す
- 買ったウインカーリレーを取り付ける
- カウルを付ける
以上!
いろいろなブログとかを覗いているとデイトナ製の↓で問題ないみたい。
…多分これも台湾とかの製品にデイトナのブランドだけ付けただけのものだと思うのでAmazonで出回っているノーブランド品でも多分大丈夫だとは思います。
ウインカーリレーの位置は大体以下のURLを参照いたしました。
2週間苦しんでいたのがアホらしくなるほどに楽勝な作業。横着してはいけませんわ。
そしてキーオン後にウインカーを操作、左右ともに期待した点滅動作をしているのを確認して終わり。
ギボシ端子の接触の悪さ
因みに10Ωを取り付けようとして接触が悪かったという話について、対策案として元々のウインカーの端子を流用することとした。ということで元のウインカーの端子部分を切断し圧着端子を用いてLEDウインカー側に接ぎ木のような具合で取り付ける。1つのウインカーにつき2本の線、それを4つ分なので合計8個である。
輸入車だと端子形状が違うとかが多いのかも知れないのでこうするのが一番無難なんだろう。
結果
概ね問題なく動作。
ただしメーター横のインジケータがウインカーオフ時でも点灯するという現象が発生中。
恐らくリレーが電圧の強弱で動かしているためであろう、ただの電球であるインジケータはそのまま光ってしまうんだろな。こいつもLEDにすればええか。
おまけ:お尻の電球
さてウインカーの交換はこれで完了したわけであるが、リアのナンバープレートを照らす電球が切れていることについても一応注意は払っていた。
もともとは3.4Wの電球が入っていたようだ。探してみるとかなり汎用性のあるパーツらしくオートバックスにも売っていた。
こういう感じの部品。
多分高輝度にしても大丈夫だろ…と根拠のない自信から5W品のものに交換した。
んーまあええんちゃう。
という感じでございました。
というわけでチェーンスプロケとウインカーの交換は完了。
次にするとなるとヘッドライトのLED化かグリップとレバー類の変更かも。
暫くは空模様の良くない日々が続いているので梅雨前線の去る時期を楽しみとしつつミリシタと野球中継に興じることにしますねー。
LEDウインカー換装不完全マニュアル(バイク、Daytona675編)
本記事は主にウインカーのLED化についてである。
選定した部品の素性については前回を参考にされたい。
- LEDウインカーの取り付け
- ハイフラ防止抵抗について
- ハイフラ防止レジスタの定数決定手順
- ハイフラの原理(電気が苦手な人でもわかるかも?)
- LED自体の抵抗について
- チェーンとスプロケット
- 結果について
LEDウインカーの取り付け
部品は無事に届いたので早速リア側のカバーにつけてみた。
前回記事ではボルト穴の径が何だとか色々と言っていたけど半分間違っていた。
リア側はカバーを留めるボルトはそのまま使うし、ウインカーも配線の通していた穴にそのまま突っ込むし、ウインカーの固定はカバーを介して付属のナットで留めるのである。
取り付けるのに圧着工具セットが必須だったので(ハイフラ防止抵抗を挟むため)、予めホームセンターでエーモンの初めてセットみたいなのを購入。
先にウインカーをカバー側に固定して、その後にウインカーの線をある程度の長さに切りギボシ端子を取り付ける。取り付け方や作業手順は以下のサイトがすごく参考になった。
そして抵抗を接続して元々のウインカーが繋がっていた車体側の線に抵抗の線を取り付ける。圧着端子は着く向きがあるようなので付ける前に実際にどうつけるかをシミュレーションすべきだと思う。
といっても結局は順番をミスったり手戻りが発生したために圧着端子が足りなくなってフロント側を着ける時に買い足す羽目になった。
なおウインカー~抵抗~車体配線の繋ぎ方は基本は黒がグランド(マイナス)側で他の色が電源(プラス)側と考えて良いが買った抵抗に繋ぐ向きなどがあればそれに従うべきだ。
因みにリア側は元々のウインカーが刺さっていたところにLEDウインカーを刺すような感じになるがカバーを閉めるためにボルトは流用する。
またハイフラ防止抵抗を間に入れるせいでカバーに配線が入り切らなくなるのでナンバープレートのステーの裏側に抵抗と線を固定しておく。
フロント側は留めているボルトが不要になる代わり、LEDウインカーアダプタ(ボルト穴を隠す用)をセットしておくと良い。
取り付けについては見切り発車で何となくで進めるのではなくしっかりと仮組みをしたりシミュレーションをしたほうが身のためです。でないとボルトをなくしたりカウル組み立てで混乱したり…※カウルの分解は以下URL参照、めっちゃ参考になりました。
streetriplenglish.blog.fc2.com
ハイフラ防止抵抗について
基本的にはLED対応のウインカーリレーに交換すれば気にしなくていいんだけど、ズボラ系男子な人々や省電力ってなにそれ?って人は俺がやったようにウインカーと車体側配線との間に抵抗を挟む。
WebikeでLEDウインカーを見繕うとサジェストでレジスターとか抵抗って名前で出てくると思うのでそれを使うってことでいいんですけどね、ちゃんと確認して計算しないとイケませんよって話なのである。
www.webike.net買ったのはWebikeのPBっぽいこれ(2個入り)を2セットだったのだが結論から言うと使えなかった。
正確に述べるとエンジン停止中orアイドリング中(エンジン回転数一定以下)でハイフラが発生をするのだ。
適当に買った結果がこれなので別の定数のを買い直す羽目になった。
※買い直したのは10Ω×2
そんな反省をしつつ定数決定のからくりを理解してきたので今後似たようなことで困ってしまった人のためにもここに算出方法を書いておく。
基本はオームの法則(V=I*R)と電力P=I*Vだけで判る筈。わからんって人は頑張れ。
ハイフラ防止レジスタの定数決定手順
手順は以下の通り。
- 元のウインカーのワット数を確認する(2008年式Daytona675はウインカーをばらしてみると「10W」と書いてあった)
- ウインカー1つあたりの抵抗を算出する(電源電圧12V、10ワットからウインカー1つあたりの抵抗が14.4Ωと出る)
基本的にはこの14.4Ωに近い抵抗を探すと良い。Amazonだとこれかな。
あれ?お前買い直したの10Ωやん!って指摘については、間違えて購入した27Ωは4つ全てに着いているけどカウルバラしもうしたくねえ!後ろの2つだけ換えようってことで27Ωを2つ着けたままの場合どれがええねんと計算した結果である。まあ最初から原理を知ってきちんと計算をすれば27Ωを買うことも無かったのだが…
ハイフラの原理(電気が苦手な人でもわかるかも?)
ハイフラが発生する原理を調べると電流値を見ているらしいとのこと。
大体以下の通りに考えてみる。
- リレー(電源)からみたウインカー全体の抵抗値を算出する(先程算出した抵抗値からウインカーが4つ並んだ並列回路を考えると3.6Ω)
- そのうちの1つが球切れを起こしたと仮定する
- 4つ並んだ並列回路はウインカー3つの並列回路に変化する
- ウインカーが1つ減ることで回路全体の抵抗値が増加する
- リレー側で電流値の変化を確認して点滅周期が変化する
死ぬほど電気回路嫌いなので仕事だけでなく趣味でもこんなこと計算するなんてねえ…
さて、今回デイトナくんに起きた以下の3つの事案について最後に説明すると
- エンジンオフ時はハイフラ発生する
- アイドリング中はハイフラ発生する
- 走行中(一定回転数以上)ではハイフラが発生しない
27Ωを4つ取り付けた状態で回路全体の抵抗値は純正取り付け時より大きくなっているのがこれまでの計算からわかるはず。即ち通常状態ではリレーが球切れを判定し得る状態に陥っている。
しかし走行中は供給される電圧が高くなる(ジェネレータにより発電される)ため、供給される電流量が多くなる。そのためハイフラが走行時には発生しないということなのである。
LED自体の抵抗について
ところでLEDの抵抗値は考えなくて良いのか?という疑問が出てくるかもしれないが、ここはややこしい話で
- LEDはダイオード(整流素子)である
- LEDはある一定の電圧が掛からないと発光しない(電流が流れない)
そのため用いる際は抵抗やらを先に挟んだりしている。自分もあまり理解できてないのでとりあえずLEDの抵抗は考えなくて良いとしてほしい。
…しかし仕事(電子回路)ではLEDは電流を食う素子扱いなのに車バイクだと省電力化!ってのが違和感を覚えてしまうね。
チェーンとスプロケット
はい、変わりましたとも。やっぱ赤男爵さんに頼むよねー。
デイトナくんのチェーンとスプロケがゴールドカラーになりました。#バイクのある風景 #daytona675 pic.twitter.com/CC2F2dtxrV
— 鎖骨@Daytona675/ミニ3door (@nanzenjibombing) 2020年6月21日
結果について
ここまで書いておいて未だウインカーについては正常に動いてないんよね。
ドヤ顔して「10Ωを使う」なんて書いたけれど、届いた抵抗が思いの外大きすぎるのよね…これではさすがに付けるのがしんどいんやわ。
一応最終的な解決策を案じているのでこんどこそこれで完成だ!という結果にたどり着くはず。
乞うご期待。
デイトナ675改修計画(ウインカー交換とチェーン・スプロケット)
前回のツーリングでもいい加減そのプラプラしたウインカーを換えろという声が高まるのに抗いきれずとうとうウインカー換装を検討している。
他方でチェーンのサビサビになっているのが気になるのと走行距離が前オーナーからきて3万キロメートルを超えたのもありチェーンも交換することに決めた。
で、チェーンを換えるのにスプロケットの交換は必須ではないが強く推奨されるとのことなのでそいつらも同時交換。
さて部品の検索であるが早速Webikeにてマイバイク登録をしているため適切な丁数や歯数を確認することができ容易に準備ができたのである。
もし製品のブランドやスペックや色に拘りがなければDIDのスタンダードなものとサンスターのスプロケットとセットになったものがあるのでそれがお得かな。
なんて書いたけれど、折角新調するならと金色の良い性能のチェーンが欲しいと欲を出し始めたためDIDの上位グレードのものを選択。
そうなるとセット販売が無いためバラ売りで割高なこととなり何か嫌やん。ということでとりあえず型番をググってみた結果、
チェーン:モノタロウ
が最適(最安値)であるという判断となりWebikeは使いませんでした!
一応Amazonのリンクも。
Webikeはまた別の機会で使うんで気を悪くせんでほしい。
そしてAmazonはソッコーでやってきてモノタロウは少し遅れて到着。
さて、この揃ったパーツの中にウインカー関係が無いのがわかると思う。これはこの時点ではまだ全然決めあぐねていたためでありこいつらをとりあえずバイク屋に預けその時に相談しようと思ったからである。
で、相談してみると
- デイトナ675純正ウインカーは1個7000円やな(センターアップモデル前後期だとどっちのものも装着可能)
- 欧州車のBMWとかその他多数のメーカーが同形状のマウント方式だからものによっては流用可能やねん
- 因みにLED化するのに本当はLEDを考慮したリレーに換える必要があるが抵抗をかますことでも大丈夫やわ(普通の電球向けリレーだと電流が流れすぎるんだって)
- 社外品LEDウインカーを着けるのにマウント方式やネジ穴径は要確認(着けられても見栄えが悪くなることもある)
と、大体のことだけでもかなり頭を悩ませるような事態に陥ったわけである。この日はマリホのナップスとか2りんかんでも見たけど、後者で相談したときなんか外国車なんかやりたくねえみたいな雰囲気を出してくるのでいい加減に見切りをつけた。
というわけで、英語で検索してみるとebayでトライアンフ純正LEDウインカーというものがあった。
www.ebay.co.uk※スピードトリプルとかストリートトリプルとかもマウント形状は同じらしい。
よっしゃこれ買おう!ってアカウント登録までしたけれど、
(これ買うくらいならWebikeでもう少し安い社外品買うほうが良くね?これUKから発送やから時間は最低でも1週間かかるやろし…)
と土壇場で思いとどまる。まあ純正LEDウインカーはトライアンフ正規ディーラーで確認したほうがいいかもやし。
で、振り出しに戻った。
結局ネットで調べていくうちにネジ穴の径が重要らしいという考えに至る。
そこでネジ穴を調査。
ステンキャップっていうんですってね、こいつ。JIS規格としてはM6という径らしい。ようは6mmってことみたいやねんけどね。
つまりLEDウインカーでM6と同等のネジを持つ部品を探せ、ということだ。
そして再びWebikeへ。
実はMyバイクから社外品をサジェストしてくれるので候補が2つあったのだ。ただ、どうも径が2種類で異なっているみたいだったので検証せざるを得なかったということで。
結論から述べると、デイトナ675のウインカー取り付けのネジ穴は
M6径:2006年~20012年モデルまで(フルモデルチェンジ前まで)
M8径:は2013年~最終モデルまで
ということらしい。
Webikeの検索で上がっていたものは一方が適合2013年以降だったのでM8ということのよう。もう一方の部品は2009年~2012年適合とあったのでイケそうだ。
しかし困ったことに製品情報にネジ穴の情報がない…。そこ一番大事やと思うんやけど。ということで製品紹介画像の一枚で物差しで大きさを示しているものから径が6mmらしいとチェックして注文。
www.webike.netついでに制限抵抗も一緒に。
何分初めてのことなのでこれでも合っているのか、着けられた時にダサくないかとか不安がまだまだあるのでそれは追って話をすることとなるだろう…